隣に3階建ては建たないと聞いていたのに・・・！？

 質問 今年、3階建て2世帯住宅を新築しました。
最近になって、西側の隣家も建て替えて3階建てにすることがわかりました。
お互い狭い土地なので西側の眺望は完全にふさがれてしまいます。

表面上はあきらめなければならないことだとは思いますが、実は住宅会社（不動産会社）は契約の時に「隣は計画道路上の土地なので、3階建ては建てられない」と言っていました。

ところが市は、今までの解釈を変更し、事実上規制を緩和していたので、3階建てを建てても問題なかったのです。このような場合、どのような補償を要求できるのでしょうか？　

 回答

隣に3階建て以上の建物は建たないという業者の説明が間違っていたわけですが、契約した対象そのものの性質などについては間違った説明をしているわけではないので、消費者契約法に基づく契約の取り消しは困難だと思われます。

また、金銭的な損害が生じていないことから、損害賠償を求めることは困難です。

間違った説明を受けたことで、精神的ショックを受けたことにつき、慰謝料を求めることが考えられますが、現在の実務では、このような場合の精神的慰謝料は、あまり高く評価していません。

結局、業者に数万？数十万円程度の慰謝料を請求するぐらいが限度ではないかと思います。

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