創業69年、岩国市・大竹市・和木町で、新築木造注文住宅と不動産を営む地域密着型工務店「東洋建設」 お客様満足度地域一番を目指して頑張っています
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最近は、自然素材や無垢材の良さを前面に打ち出して、他社との差別化をしている工務店があります。
その中には漆喰、珪藻土などの自然素材や無垢材が本当に良いと思っている会社と差別化のためだけという会社があり、結構、後者が多いのです。
それでは、無垢材と集成材の違いについて説明します。
無垢材とは自然の木そのもので、強度や防火性能、断熱保温性、吸音効果、調湿能力など優れた特性を持っています。
集成材とは厚さ2〜3センチの乾燥した板を、接着剤で貼り合わせて作る工場生産品で
エンジニアリングウッド(EW),工業化木材、科学の木、木より強い木
等と言われています。
集成材でも、造作用集成材と構造用集成材に分類されます。
無垢材、集成材それぞれ長所、短所があり、好みの問題もあり、どちらが良い、悪いとは、一概に言えません。
無垢材には自然素材の良さがありますが、次のような問題点があります。
【1】 十分乾燥した木を使わないと、収縮、割れ、反り、ねじれなどの狂いが出ます。
木は多くの水分を含んでおり、伐採時で50〜60%もの水分を含んでいます。
京都の有名な工務店(迎賓館クラスの建物やアメリカの大富豪ロックフェラー邸を建築)の社長さんの話によると、
「木を構造材として使う為には、しっかり乾燥させる必要がある。
そうしないと数年でガタガタになる。
檜であれば、雨ざらし最低20年、屋内で最低7年の自然乾燥が必要。
合わせて約30年、この位しないと天然の無垢材を使いこなせない」
ということです。
しかし、これでは値段が高すぎて、一般の住宅には使えません。
そして、乾燥が不十分だと、
(イ)完成して引渡した後に無垢材の柱や梁などの木が暴れて変形して、室内の内装材に隙間、ひび割れが出来たり、
(ロ)夜中にバリッ、メキッと大きな木の割れる音がしたりして、大変なクレームになることがあります。
したがって無垢材を敬遠する大工さんや建設会社、ハウスメーカーが多いのです。
ですからこのようなことが気になる方は、予算的にクリアしても、自然素材や無垢材は使われない方が無難でしょう。
【2】昔の大工さんは木のクセを見極める能力が長けていましたが、今は集成材を使ったり、製材工場でプレカット加工をしたりするので、木に接する機会が少なくなりその能力が身につき難くなっています。
その結果、木の使い方(適材適所)を間違えると、木が暴れて大変なことになります。
例えば木の使い方を間違えて、反り方が逆になり1階の天井が下がったり、建具が動かなくなることがあります。
勿論プレカットの段階で木のクセを見極められないという製材工場の問題もあります。
したがって無垢材にこだわった住宅を建てるときは、目利きの熟練した大工さんが建てることがポイントですが、こういう職人さんは少なくなりました。
集成材には次のような特徴があります。
集成材の加工技術は、1893年ドイツで開発され、日本では1951年に東京四谷の森林記念館で使用したものが、本格的な構造用集成材の使用開始とされています。
その後、集成材の品質の安定性が評価され、使いやすいこともあって年々占有率は増加しています。
ハウスメカーはほとんど集成材を使い、柱は無垢材で、梁は集成材といった使い方も多く、全てが無垢材というところは極めてまれなのが現状です。
このように「どうしても無垢材でなければ・・・」というこだわりが無ければ、無垢材より強く、品質が安定し、木の割れなどを気にする必要のなく、施工も楽で、大工さん個人のカンに頼らなくて良く、クレームも少ない集成材のほうが安心といえます。
一般的に価格は集成材のほうが高いのですが、少しでも節があったり、木がひび割れすると欠陥住宅ではないかと気にする国民性から建設会社は積極的に集成材を使うようになりました。
(お客様の中には、柱の節が「人の目」のようで嫌とか、背割りの入った柱を見て、欠陥品だと勘違いする人も居られます。)
しかし集成材の命は、素材である木材そのものより、使われている接着剤と言われているので、今後更なる改良と工場での品質管理が望まれます。
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